サリーの収容プロトコル

動画制作の裏話などを書きます

裏話【ゆっくりSCP紹介】SCP-4183【自動収容プロトコル】

youtu.be

 

それは命か、それともモノか。

(Detroit:Become Human キャッチコピー)

 

 

 

 

はじめに

サリーです

動画の概要欄にも書きましたが

「生きる」ってどういう事でしょうか。

ただ心臓があること、息をすること

定義は様々ですが、

いろいろ考え方はあると思うんですよね。

 

私は生きるっていうのは

自分の意志で選択していくことだと思っています。

 

今回のエントリは少し長くなっているので

お時間のある時に読んでいただけたらと思います。

scp-jp.wikidot.com

 

 

ドローンの見た目

先に書いておきますが

今回動画に登場したドローンくんたちの見た目は

あくまで私の、サリーの想像での姿です。

 

実際の記事には

「マニピュレーターアームが搭載されている」

という部分しか言及されていなかったので

見た目は結構悩みました。

物語自体はシリアスな展開ですが

それでもなるべくドローンたちに感情移入してほしかったので

可愛く、馴染みやすい感じに書きました。

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構想段階の見た目(イラスト:サリー)

 

ドローンという事で空を飛んでいるのか?

とも思いましたが、今現在でも陸上ドローンとかありますし

そもそもこの世界線ではAIが一般化されていて

SCPも9000番台までいるような

今よりも未来に当たる時間軸の話だと思ったので

まあその辺りは気にせずにやりましたね

 

 

SCP-4183のここがすごい

まず動画の初めの方に出てきた「私の詩」という部分

唐突に流れて困惑したかと思われますが

実際の記事では折り畳みになっていて

あそこまでの唐突感はないです。

 

ただ、他のSCPの報告書では見たことのないような

意味の分からない詩で困惑するという部分は共通してます。

ちょっとオーバーな演出でしたが

あのノイズで時間が経っているって感じを出したかった。

驚かせてしまっていたらすみません笑

実はあそこのノイズの中に一瞬

止まったBくんを見つめるAくんの描写が入っています

特に意図はありません。

 

今回動画ではわかりやすくしたつもりですが

本家記事だと

レステイ博士は既に亡くなっている

人類が既に滅亡している

なんで変な会話ログが残ってるの?

などといった部分の説明がないので

ある種「気づき」が必要な記事になっています。

今回は動画内で説明しましたが

実際に記事を読んで気付く楽しみもあるので

それを潰してしまっていたらごめんなさい。

 

最初の壺パートや「私の詩」もそうですが

そのあとのイモムシの話や太陽の話、巡回の話など

一見無駄話に見える日常パートが後半ですべて生きているのが

この著者様のすごいところだなあって感じましたね。

 

イモムシはAくんの成長と共に蝶になり

プロトコルにないはずの巡回に出て

太陽や世界の美しさを知る。

サイトに空いた壁の穴や、

関係ないと言っていた詩についてもそうですね。

 

そういう「人間らしさ」が全部

なんでもない日常の中から生まれていくっていうのが

すごく素敵で、美しい演出だなあと感じました。

 

AIが感情をもって、管理される側から自由になっていく

という話はSFでは割と王道というか

まあ良くある内容ではあるんですが

それでも非常に綺麗なストーリーだと思いました。

 

演出について

動画の演出についてです。

今回、AIが感情をもっていくという演出をしたかったので

本家記事にはない心情を表すような描写や

バグのような描写を取り入れ

プログラムに抵抗している、

プログラムに疑問を抱いている、

といった演出をしてみました。

オリジナルの演出なので抵抗がある方は申し訳ないです。

 

で、コメントでも多くの方から頂いていたんですが

今回の演出は「Detroit:Become Human」

というゲームをかなり参考にしています。

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このゲームも今回のSCPにテーマが似ていて

アンドロイドが一般化され、

人間にモノとして扱われているような世界で

人間と機械の境界って何だろう、命って何だろう

っていう事をテーマにしたアドベンチャー作品です。

めちゃめちゃ泣けるし、面白いのでお勧めです。

 

で、このゲームでは感情を手に入れたアンドロイドの事を

「変異体」と呼んでいるのですが

その変異体になる際に、アンドロイドが何かのきっかけを得て

自らの意志でプログラムの壁を突破するんですよね

 

その演出が素敵で、今回参考にしてみました

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(Detroit:Become Human 変異化演出シーン)

 

特に壺を破壊するシーンは

結構いろいろなアイデアを考えていて

没になった演出案が3つくらいあります。

今回採用した演出は

考えていたアイデアの中で最もシンプルな演出でした。

なかなか横打ちで迫力を出すのが難しかった...

もっと技術力を高めないとなって思いましたね...

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没になった演出案

 

 

ドローンくんたちの表情

今回はドローンくんに表情も頑張った!

真面目で規律的なAくんは

基本表情を変えないので3パターンしか作ってません。

 

穏やかで優しいCくんは

Aくんよりは表情豊かですが

それでもロボットである感じを残しつつ

5パターン作りました

 

そしてBくん

今回一番Bくんに感情移入をしてほしかったのと

3人の中で最初から一番人間に近いアホな感じだったので

コロコロ表情を変えて欲しくて

なんと16パターン作りました

可愛いんだよBくん。

壊れてしまったシーンで

表情を目まぐるしく変える演出が出来たので

編集中にこっちまで悲しくなってきて

深夜にボロボロ泣きながら編集してました。

 

Aくんが私の詩を読み上げた後

初めて笑うシーンでもう...(自分で作った)

 

個人的にAくん以外は

もう感情というか、

一種の人格のようなものがあったんじゃないかなって

思っていたので、結構表情は変わるようにしています。

 

Aくんは機械っぽくしつつも

Bくんを看取る辺りくらいから既に

完全に感情があるように見えたので

笑う表情を入れています。

最後の3人並んでいるイラストは全員表情を付けていますね。

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このSCPを知ったきっかけ

今回このSCPを知ったきっかけは

私と同じくYouTubeでSCPの解説動画を上げていらっしゃる

梟のTさんという方の紹介動画です

動画はコチラ↓ (ご本人様に許可を得て紹介しています)

youtu.be

 

んもボロ泣きしましてね

しかも演出やBGMのセンスがすごすぎて

 

あ、これはあれだ。

私はこのSCPの動画とてもじゃないけど出せんわ

って思ってたんですよね。

だってすごいもん!

こんな演出私できないし

どのくらい凄いかって言ったらもうね

見て!!!!!(大声)

 

というわけで感銘受けたんですよね

 

え、でもサリーお前動画出したじゃん

って思うかもしれませんが

これは別に

今は演出できるし!!

とか思ってたわけじゃなくて

 

単純にやりたかったのよ。

前述したデトロイトのゲームを実は最近初めて遊んでさ

もう良すぎて

で、このSCPのこと思い出したらもうやるしかないって思ってさ

でも梟のTさんも動画出してるし

尊敬してる手前、被るとなんか申し訳ないし

もう.........あぁ!!!

って感じで葛藤しながら作りました

 

動画上げますーって報告したんですよ

梟のTさんにね

被ってすみませんって

 

そしたらね

快く許してくれたんです。

しかもプレミア公開にも来てくださってもう

これが人間の心かって思いました(AI並みの感想)

 

ちなみにこの方

私のチャンネルで紹介していないSCPや

要注意団体についての説明なんかも上げていて

非常にわかりやすいので

みんなもチャンネル登録してくださいね

www.youtube.com

 

 

最後に

長くなってしまいましたが

今回のSCPは私自身非常に大好きなもので

思い入れのある記事だったので

動画に出来たことすごくうれしく思います。

 

次はどんなSCPをやるかまだ考え中です。

生きているうちにたくさんの動画を上げたいですね。

 

ではでは!